プロジェクトマネージャ

プロジェクトマネージャとは?

プロジェクトマネージャとは、システム開発プロジェクトのリーダーで、PMとも呼ばれます。
プロジェクトの立案からチームメンバーの選定、予算計画、納期の調整、完成までのスケジューリング、チームマネジメント、品質管理、納品までプロジェクトの全体を通じて統括者として働き、プロジェクトを成功させ、次の仕事へとつなげていきます。

具体的には、まずシステム開発についてクライアントや制作チームと打ち合わせをして決めていき、納期や予算を決めます。
次に、開発に必要な作業をリストアップし、作業を担当する人員や各人員が担当する工程数をきめる作業計画を立案します。
作業計画に基づいて、プロジェクトチームを編成します。
実際に作業がスタートしたら、計画どおりにプロジェクトが進められるように、それぞれの進捗状況を管理し、何か問題が発生すればクライアントと交渉しながら、クオリティの高いプロジェクト成果をあげられるようチームを導いていきます。
そしてプロジェクトが完了したら、プロジェクトを振り返り、評価、問題点、改善点などを記した報告書を作成します。

プロジェクトマネージャにメリットのある資格

(参考記事)
プロジェクトマネージャ試験 - IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

プロジェクトマネージャになるために特別な資格は必要ありせんが、取得しておくと有利になる資格はいくつかあります。
その一つが、プロジェクトマネージャ試験です。

この試験は、ITに関する専門知識があり、システム開発プロジェクトの責任者に必要なスキルを有するすぐれたIT人材であることを認める資格です。
IT関連の資格の中でも、最も有名で信頼性の高い資格として知られています。
このため、昇給や採用条件の一つにこの資格の取得を掲げている大手メーカーもあり、キャリアアップのためにはぜひとも取得したい資格です。
しかしその分、試験の難易度はかなり高く、2016年の合格率は14.5%でした。

試験では、次の6つの技術水準が求められます。
第1は、組織運営やシステムに関する基本的な知識。
第2は、机上の空論ではなく、現実的なプロジェクト計画が立案できるスキル。
第3は、条件や制約があるなかで、プロジェクトの目標を達成へと導く能力。
第4は、プロジェクト全体を正しく把握し、全体の意思をまとめてプロジェクトを進めていくスキル。
第5は、プロジェクトの進み具合や、プロジェクトで発生する危険があるリスクを早期に察知し、きちんと対応できるスキル。
第6は、プロジェクトを適切に評価し、その結果を次のプロジェクトに活用するとともに、ほかのプロジェクトの参考として提供できるスキル。

試験は毎年1回、実施されます。
詳しい情報は、試験を主催する独立行政法人情報処理推進機構のWebサイトで確認できます。