うつ病の方もいる

管理職のうつ病との向き合い方

現代病のひとつとも言われているのがうつ病です。20代の頃は全てが初々しく、見た目や生き方も積極的に自分のことだけ考えられてきましたが(「M FOR 20's」等を読んでいると、ついついあの頃は良かったなぁ、と)、会社の管理職になれば、遅かれ早かれこの病を抱えた部下と向き合わなければならないこともあります。そう、もう自分だけの問題ではなく他人事とも向き合っていかなければならないのが管理職なのです。しかも、うつは、それほどまでに珍しい病ではなくなっています。

今でもうつ病をただの怠け病と考えている人もいますが、そのような考え方を持っていても一旦うつになってしまった部下を会社に戻すことはできません。
また、欝になってしまった人間に「頑張れ」などと言っても逆効果です。
根性論でどうにかなるものでもないのです。

うつ病の部下との向き合い方とは

もちろん、うつ病にも軽い重いがありますので、それによって対処法は変わってきますが、管理職として部下が心身ともに健康な状態で仕事ができるようにしてあげることも重要な仕事のひとつですから、管理職であるならばこのような部分にもしっかりと向き合ってあげてほしいものです。

具体的な対処方法ですが、もしも部下がうつ病になったしまった場合には、まずはしっかりと休ませてあげましょう。
真面目な性格の人間ほどうつ病にかかりやすいと言われており、真面目さゆえに仕事を一人で抱え込んでしまい、それがストレスとなって重責に耐えられずにうつ病になってしまうということもあります。
しかも、うつ病になっても尚、会社に迷惑をかけていることに申し訳なさを持ってしまう人もいますので、上司である管理職の人間が「しっかり休め」と言ってくれることに安心感を抱き、良い方向へとメンタルが向かっていくことが多いのです。

安心感を与えていく

また、同時に今後のワークバランスについても考えてあげて、それを時期を見ながら伝えてあげることも大事です。
今まで通りの仕事量では今回と同じようにバーストしてしまうかもしれませんから、改善していく姿勢も持ちましょう。
そして、このようなことを適時伝えていくことも大事だと思います。

うつ病になってしまうと会社に対して恐怖心を抱いてしまう人もいますので、とにかく安心できる環境を少しでも作ってあげましょう。

そういう意味ではうつ病を予防する意味でも、日頃からメリハリのある管理職になっておくことも大事です。
仕事中は厳しい言葉を浴びせなければならないこともあるでしょうが、毎日そのような状態では部下も疲弊しますし、上司である管理職に報告するのが億劫になっていき、一人で様々な悩みを抱え込んでしまうものです。
そのため、日頃から仕事とは別にコミュニケーションをはかるなどして、風通しをよくしておきましょう。

何も仕事中に優しくしようということではないのですが、優しい側面も見せておくことによって部下の中には安心感が生まれ、いざというときには相談してくれるので、問題を抱え込んでうつになってしまうことを防げるかもしれません。

あとは「人財」と言う程ですから、本人に働きたい意思があれば会社として通院させてあげることが良いかもしれないですね。
女性であればホルモンバランスの乱れによるイライラやストレスも日々あるかもしれませんが、同性の社員に声を掛けてもらうなど中間管理職としてのやり方はいろいろあると思います。
健康面でアドバイスやサポートできるように情報収集して、もっと勉強していかなければならないと考えています。