3.コンセプチュアルスキル

コンセプチュアルスキルとは?

ビジネススキルは「ヒューマンスキル」「テクニカルスキル」そして「コンセプチュアルスキル」から成り立っています。
これらのスキルは仕事を円滑に進めていくためには必要不可欠な資質であり、また上位の管理職になればなるほどこれらのスキルを高める必要があります。
対人関係を良好に保つために必要なヒューマンスキルは、自分がどの立場であるとしても必要ですが、テクニカルスキルとコンセプチュアルスキルは立場が変化するにつれ、必要度が変化していきます。

役職が低いほどテクニカルスキルが必要とされており、高い役職での仕事にはコンセプチュアルスキルが必要になってきます。
コンセプチュアルスキルには、論理的思考力や問題解決能力、応用力が含まれているため、このスキルが高い人は従業員に指示を出すような立場に立った場合には、急な問題にも適応できます。
そのため、コンセプチュアルスキルは組織の上層部から下層部の人間への指示をしっかりと出すために必要となるのです。

コンセプチュアルスキルは概念化能力とも呼ばれており、この能力は理系の人よりも文系の人の方が持っている割合が高いと言えます。
文系の人には、状況をマクロに見る人が多く、文系出身の経営者も多く存在しているのです。
しかし、もとから自身にあるかどうかは別として、このスキルは努力次第で身に付けていくことも可能と言われています。

このスキルは一朝一夕で身に付けられる物ではなく、日々の努力により徐々に培われていくという認識を持ち、生活を送らなければなりません。
では、コンセプチュアルスキルを高めるためには、具体的にどのように研鑽を積んでいけば良いのでしょうか。

本を読む人ほど収入が多い

一般的なサラリーマンの読書量は年間3冊程度ですが、高収入を持っている人は年間に100冊もの本を読むと言われています。
高収入の人に共通している生活習慣にはこの読書にあると言われていますが、読書をしているかどうかだけで、一般の人とはどのような違いが出てくるのでしょうか。

まずは、知識量についてです。
読書をしている人としない人とではその知識量に雲泥の差があります。
読書を通じて新たな考え方や知識をインプットしていくことが仕事にも生かされていくのです。

また、温故知新という言葉にもあるように、既存の価値観や考え方を身に付けることは、新たな価値観を生み出すきっかけにもなり得るため、読書はその点に関しても非常に重要であると言えます。

年間100冊読むためには、3日から4日で1冊を読むという読書量になりますが、年収を上げるという目的だけならば、ここまであからさまに読書に時間を割かなくても大丈夫です。
まずは、月に3冊程度の読書量を目標にしてみると良いでしょう。

次に、アウトプットについてです。
読書をしている人は読書をしていない人と比較し、様々な言葉を知っています。
表現力が豊かになると、自分の部下に対し、自身の方針や考え方を上手に伝えられるようになります。
これは自身の人望や人間性、ひいては良好な人間関係の構築にも大きく関わってくることでもあります。

人に伝わるように自分の考えをまとめ、自分の言葉で表現できるようにするためには、日記を書いて行くのがお勧めです。
毎日数行の日記を書くだけでも構わないので、日記を継続して書いていってください。