企業の風土を理解する
管理職のマネジメント能力が足りなければどうしても部下との意思疎通がおろそかになってしまいます。
それを避けるためにはマネジメント能力を向上させることが何よりも大事になります。
では、そのためにはどのようにすればいいでしょうか。
まず一つ大事なことは企業の風土を理解することです。
企業ごとに慣習などは異なってくるのですが、
それが実は会社のマネジメントを行う部分に対して何らかの影響を与えてしまっている可能性も少なくはありません。
ですから、管理職に就いている時にマネジメントに問題があると思ったときは、
組織診断や意識調査などをしてみるといいでしょう。これらについては、下記のようなサイトが参考になるかと思います。
参考:マネジメント能力向上方法
報連相を徹底する
それから、意思疎通が十分でないという部分ですが、
これは典型的なところでは上司と部下の間での情報の共有化ができていないことや、
部下からの報・連・相が十分に徹底されていないというところもあります。
マネジメント能力云々の前にまずはここから見直すのもいいかもしれません。
もしくは、あまりにもなあなあになってしまっている可能性もあります。
あくまでも会社内の上司と部下として接することは常に頭に置いておく必要がありますし、
人間関係を重視させすぎるが故にただの仲良し関係にならないような注意が必要です。
管理職のマネジメント力を上げるには
では、根本的に管理職のマネジメント力を向上させるにはどうしたら良いかについてです。
部下を扱えないような人材を管理職に任命しないようにするためにも、
マネジメント能力が候補に挙がっている人材にあるかないかでふるい分けるようにすることを第一に考えましょう。
単純に仕事ができるからという理由だけで管理職に任命するのは少々問題があるのです。
それから、マネジメント能力というのは最初から備わっているものではありません。
ですから、コーチングスキル研修の実施を行い、マネジメントのためのスキルをきちんと習得させることも大切です。
更には管理職のマネジメント能力を評価項目に加えることでその重要性を理解させるようにすることです。
ここで大切なことは、いくら仕事ができる人材であっても管理職には安易に登用しないことです。
先に述べたとおり、仕事ができる=管理ができるというのは必ずしも当てはまりません。
スキルのインプットから実行、そして評価という流れを当たり前のこととし、
名前だけの管理職をなくすことが何よりも大切なことなのです。
それから、上司のマネジメント能力だけが上がればいいものでもなく、
部下も上司が伝えることを理解できるだけの能力を身につけさせることもとても大切だということも合わせて覚えておきましょう。